意外と知らない?下着の素材

綿やポリエステルなど、お洋服や下着に使われている素材は色々あります。
「綿は吸水性が良い」とか、「ポリエステルは速乾性が良い」というのは聞いたことあるけど、他の素材はどんなものなのか、結局どの素材が良いのかって実はよく分かりませんよね。

そこで、下着を選ぶ際に見ていただきたい「素材」について
それぞれの性質をご紹介したいと思います。

天然素材

●綿(コットン)
吸湿・吸水性にすぐれ、肌触りがよいので、下着に使われることが多い素材。
耐久性もあるので、お手入れがしやすいのも特徴です。
ただ、縮んだりシワになりやすいので、洗濯のときは軽く伸ばしてから陰干しすると良いでしょう。

●絹(シルク)
吸湿性、放湿性、保湿性を併せ持つ優れた素材。
アミノ酸でできているため天然の力で皮膚の汚れを吸収し、疲れを緩和してくれます。
独特の光沢と、しなやかでさらさらした肌触りが特徴です。

●麻(リネン)
天然繊維のなかで一番丈夫な素材。
吸湿・吸水性、速乾性にすぐれ、汗をかいてもべとつかないので、おもに夏の素材として使われます。
伸縮性がなく、洗濯すると縮んだりシワになりやすいのが特徴です。

●ウール
保湿性が非常に高く、冬向けの衣料品によく使われますが、実は毛が含む空気の層が熱を遮断するため、夏にも活躍する素材です。
ふんわりした風合いで、吸湿性と撥水性を併せ持ち、汚れに強いのも特徴です。

●カシミヤ
カシミヤはインドのカシミール地方産の山羊から採れる細くてやわらい毛のこと。
保湿性が高く、おもに冬の素材に使います。
やさしい肌触りと軽さ、絹のような光沢が特徴で、一頭の山羊からわずかな量しか採れない高級素材です。

化学繊維

●ポリエステル
天然素材に比べると吸湿・吸水性には劣りますが、汗をかいても速乾性が良いのが特徴です。
静電気を帯びやすく、汗や皮脂などの油性の汚れがつきやすいため、洗濯は早めにしましょう。

●ナイロン
吸湿・吸水性には劣りますが、合成繊維のなかでも一番強度があり、引っ張りや摩擦に強いのが特徴です。
静電気による汚れがつきやすいものの、洗濯が簡単で乾きやすいのでお手入れは楽です。

●レーヨン
綿や麻と似た特長をもちます。独自の光沢とドレープ感があり、吸湿性は綿よりも優れていますが、水によって縮みやすくシワになりやすいのが欠点です。
化学繊維ですが、天然繊維と同様に土に埋めると分解・消滅します。

●アクリル
ウールのようにふっくらした風合いをもちながら、ウールよりも軽く、保湿性のある素材。
抵抗力が強く、カビや虫、油分の影響を受けません。

●ポリウレタン
弾力性、伸縮性に富んだ合成繊維。「ウレタンゴム」ともいわれますが、強度はゴムを上まわります。
非常に軽く細い糸ができ、摩擦にも強いため、パンティーストッキングをはじめとした補正下着にはなくてはならない素材です。

●指定外繊維
「家庭用品品質表示法」で表示が義務付けられている繊維以外の素材全般を指します。
仕様が珍しかったり、新しくてまだ規定に載っていない素材がこれにあたります。
リヨセルやケナフなどの表示が見られます。

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