1年中快適な付け心地♪「綿(コットン)ブラジャー」の洗濯・取り扱い方法

綿の衣類は、少し手間や面倒はかかりますが、その分愛着や大切にしたいといった気持ちが芽生えてくるものです。

身に付けるお洋服や下着をオーガニック・コットンにするなど、ちょっとした変化が暮らしをより心地よく変えてくれるかも知れません。

ここでは、毎日身に付けるものだからこだわりたい!と言う方にオススメな綿のブラジャーについて取り扱い方法をご紹介します。

綿(コットン)とは

綿(コットン)

英語では「コットン」、日本語では「木綿」や「綿」と言われています。

「ワタ」というアオイ科の木綿植物につく綿毛から作られるものです。

ワタはクリーム色の綺麗な花を咲かせたあと、たった1日でしおれ落ちてしまうのですが、後に大きな実が現れて割れると中からフワフワの綿毛が出てきます。

その様子がまん丸なボウルのように見えることからコットンボールと呼ばれ、中の種を守る役割をはたしています。

私達は、種子を守る天然の綿布団(コットン・木綿・綿)を頂き紡いで衣服や小物に活用しているんです。

メリット

肌触りが良い

適度な弾力と柔らかさを持ち、さらに繊維の先が丸いという特徴を持つため、お肌を刺激しにくい構造になっています。

お肌の敏感な赤ちゃんや、極度のデリケートなお肌にも適した素材です。

静電気を予防してくれる

コットンはほかの繊維より電気抵抗が低いため静電気の防止に役立ちます。

乾燥する冬などにコットン製品を身に付けて不快な静電気を遠ざけてみてください。

清潔を保てる

コットンは汗などの水分や汚れを吸着するため、嫌な匂いをシャットアウトしてくれます。

こうした特徴から肌着に人気の素材になっています。

夏は涼しく冬は暖かい

コットンには、内側と外側に温度差ができると、内側の水分を吸いとって外側へと発散しようとする性質があります。

この時に気化熱(液体の物質が気体になるときに周囲から吸収する熱)が生じるため、汗をかきやすい夏場などに着用すると涼しく感じます。

一方、冬にコットン素材の洋服を着用した場合、繊維の中心部が空になっていて、熱伝導率が低く、熱が放出されにくいため保温効果を発揮してくれるんです。

デメリット

シワになりやすい

長時間圧力がかかったり、水を含んだりするとシワになりやすいです。

黄ばみやすい

汚れや汗を吸着しやすい性質は臭い対策として役立ちますが、かえって黄ばみやすくなっています。

縮みやすい

中が空洞になった繊維のため水分を含みやすく、含むと体積が増えます。その状態で乾燥すると生地が縮む性質があります。

毛羽立ちやすい

着用や洗濯などの摩擦によって毛羽立ちやすいため、取り扱いには注意が必要です。

コットン下着のお手入れ方法

洗濯方法

表示ラベルで生地の種類と洗濯方法をチェックしよう

表示ラベルには「綿95%、ポリウレタン5%」「オーガニックコットン100%」など使用素材の種類や比率が詳しく記載されています。

さらに洗濯方法についても「洗濯機OK」・「手洗い」、干し方や脱水に関する記載もあるので表示にしたがって洗濯していきましょう。

手洗い表示がある場合の洗濯方法

【1:ブラのホックをとめる】

洗う前にブラジャーのホックをとめておきましょう。
洗剤のすすぎ残しを防ぐために、取り外し可能なパットがある場合は外しておき、別にして洗います。

【2:石鹸水を作る】

洗面器に水を張り、水量にあった洗濯洗剤を混ぜます。

【3:振り洗いする】

洗濯準備を済ませたブラジャーをゴシゴシするなど摩擦を与えずに、ブラの肩紐部分を持って水の中で振り洗いをします。

汚れが気になる箇所だけで優しくつまみ洗いをしましょう。

洗濯機マークがある場合の洗濯方法

【1:ブラのホックをとめる】

ブラジャーのホックをとめておきましょう。
洗剤のすすぎ残しを防ぐために、取り外し可能なパットがある場合は外しておき、別にして洗います。

【2:ブラを色で分ける】

ブラジャーを同系色ごとに分けて下着用の洗濯ネットに入れます。
とくに天然染め製品は移染することがありますから、他のものとは分けて洗ってくださいね。

【3:弱水流で5〜6分程度洗う】

全自動の場合は、ソフト洗いやランジェリーコースなどにするとよいでしょう。洗濯ネットに入れて洗うため、洗浄力が落ちてしまいがちです。

汚れが気になる場合はあらかじめつまみ洗いなど手洗いをしてから洗濯してください。

色移りについて

下着以外の洗濯でも言えることですが、白いものと色柄ものを一緒に洗濯すると色移りをしてしまいます。

とくにオーガニックコットン生地や天然染めの素材は色移りがしやすく色合いを損ねやすいので注意が必要です。

洗剤について

塩素系漂白剤・蛍光増白剤などが入った洗剤は生地を傷めたり、変色を招いたりする可能性がるので避けてください。

エマールやアクロンなどのおしゃれ着用の中性洗剤を使うと生地の傷みを予防できます。

干し方

【1:脱水】

脱水にかける時間が長いと生地が傷みやすくなるため、短時間で脱水をした後に乾かしていいきます。ネットに入れて、洗濯機で30秒ほど脱水しましょう。

【2:形を整える】

脱水してすぐ、まだ湿っているうちにカップの中央に指を入れて、カップを伸ばして形を整えていきます。

まずは生地が伸びにくいタテ方向に、次に伸びやすいヨコ方向の順に伸ばして型崩れを最小限に抑えましょう。

シワをしっかりと伸ばし、繊細なレース部分や生地は、手のひらの間にはさんで丁寧に伸ばしてください。

【3:干す】

風通しのよい日陰に干します。
ブラのひもをハンガーにかけて干す方もいますが、ストラップの伸びに繋がるのでおすすめしません。

伸びにくいカップの下(アンダー部分の両端)2カ所を洗濯バサミではさんで干す方法がベストです。

直射日光による紫外線は、黄ばみや色あせ、素材を傷める原因になるので避けてくださいね。

NGなお手入れ

【1:乾燥機の使用】

乾燥機を使用すると生地の傷みや縮みにつながります。

とくにオーガニックコットンを使用しているのであれば防縮加工をしていないものも多く、乾燥機に入れると縮みが生じてしまいます。

【2:一気に洗う】

たくさんの洗濯ものとブラジャーを一緒に洗うと色移りが心配な上、摩擦で生地が傷みやすくなります。

少し手間ですが、単品で洗うことをおすすめします。

まとめ

肌触りがよくお肌に優しい綿をたっぷり使ったブラジャーで、肌ストレス0を叶えてみませんか?

空気がこもりがちな胸元だからこそ、吸湿性と通気性に優れた綿素材を使ったブラでサラサラの美バストを目指したいものです。

綿のブラジャーの場合、お手入れ方法として塩素系漂白剤を使用できない、できるだけ早く水分を取るなどの注意事項のノウハウが必要です。

今回ご紹介したお手入れ方法を参考に、綿のブラジャーを長く上手に愛用してもらえたらうれしいです。

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